歯科衛生士は職場の人間関係で悩む?院長ができる人間関係を良くする方法
2023.06.29歯科衛生士のお仕事はとても素敵なイメージがありますが、実際には非常に離職率が高いお仕事だと言われています。それでも求人が多いので非常に極端な売り手市場となっており、採用の競争がとても激しいようです。離職の理由は結婚が主なものですが、それに並んで人間関係も高い割合を占めています。歯科クリニックは小規模の個人経営が多いので、職場の人間関係は難しくなることもあるようです。今回は、歯科衛生士の職場の人間関係について、その原因や解決方法などをご紹介します。
職場の人間関係が悪くなってしまう原因
職場によって、人間関係の雰囲気は全く違うと思います。スタッフ全員がわきあいあいと楽しく働いている一方で、見るからにギスギスとした雰囲気が伝わってくるような環境もあるものです。歯科衛生士の職場の人間関係が悪くなってしまう理由はさまざまです。では、ありがちな原因をいくつかご紹介していきます。
悪口や噂話が横行している
悪口や噂話が、当たり前のように横行している職場の雰囲気は、必然的に悪くなるでしょう。職場にいると、仲間内への不満は生まれるものですが、悪口や噂話を遠慮なく口にして良いという空気感ができてしまっていると、雰囲気が悪くなり、若い新人さんなどは居づらくなってしまいます。
初めは長く勤めている人が悪口を言っていたとしても、それがもとで、今度は反対に悪口を言われるようになる、そんな悪循環も生まれるでしょう。歯科医師も、スタッフのデリケートな話をするときは、信頼できる相手を選ぶ必要があるでしょう。
空気の読めない人がいる
どのコミュニティでも同じですが、空気の読めない人がいると、職場の人間関係は悪化してしまいます。空気の読めない人は、その場に適した言動・行動ができません。周りの人が迷惑しているのに察してくれない、表情や雰囲気で大体伝わるのもが伝わらないなど、一緒に働くスタッフが振り回されてイライラしてしまいます。患者さんへの態度も周囲をドキッとさせるものも多く、さまざまな配慮をして働いている人から見ると、不快に感じるでしょう。
コミュニケーションエラーがよく起こる
コミュニケーションエラーが多い職場では、業務どころか人間関係にまで悪影響があるでしょう。コミュニケーションエラーとは、情報伝達の質だけでなく、伝え方、手段の悪さも含まれます。相手の状況を考えずこちらばかりが話してしまい、相手の話を聞こうとしていない、プライドが邪魔して良く見せようとしてしまい、情報にズレを生じさせるなどがその例です。
コミュニケーションがうまくいっていない職場には、当然仕事にミスが増え、トラブルが増えます。スタッフは振り回され不満を持ち、意見も言いずらい環境になってしまうでしょう。
仕事の態度が悪い人がいる
仕事への態度が、スタッフによって違いがあると、職場の雰囲気は悪くなります。人によって仕事への考え方は違いがあるものですが、ある人は仕事への意識が高く、ある人は最低限の仕事しかしない、そんな差があると、もちろん不快さを感じる人が出てくるでしょう。
仕事をしっかりしない人のフォローは、必然的に周りのしっかりやっている人がすることになります。いずれは「なぜあの人は働かなくて、わたしたちばかりが働かなきゃいけないの?」という気持ちになり、イライラしてしまうでしょう。
スタッフ間に感謝がない
スタッフ間に、「ありがとう」という感謝の言葉が少ない職場では、全体的な雰囲気が悪くなっていく傾向があります。せっかく誰かのために動いたとしても、感謝されなければやりがいを感じられません。「ありがとう」という言葉は、嬉しいという感情だけでなく、自分の存在を認められたという気持ちも与えるため、もっと良い仕事ができるようになります。感謝する習慣のない人たちが集まっていると、お互いにモチベーションを下げあって、雰囲気を悪くしてしまうのです。
怒られた時の態度が悪い人がいる
院長や先輩から怒られたときの態度が悪い人がいると、雰囲気は悪くなっていくでしょう。怒られたのにムッとしたり、ふてくされるなど表情に出してしまうと、雰囲気は悪くなり、相手からも反感を買ってしまうでしょう。不本意な内容であれば、「それは誤解なので、もう一度確認してください。」などと、言葉にして冷静に伝えましょう。自分が本当に悪かった時でも、しっかり謝罪ができれば、相手はその場で忘れてくれるはずです。
スタッフ間に嫉妬が生まれている
スタッフ間に嫉妬が生まれることで、人間関係が悪化することもあります。美人のスタッフ、若いスタッフは、どの職場においても先輩や他の女性からの嫉妬の対象となります。また、「結婚している」ということも、未婚の女性にとっては不快に感じる人もいるでしょう。給与や待遇が良いなどの違いも大きな要因となるので、不用意に雇用条件などを口にしない方が良いでしょう。嫉妬が始まると「なんとなく嫌い」という気持ちが生まれ、雰囲気はギスギスしてくるでしょう。
人間関係が良い歯科衛生士の職場の特徴
クリニックによって、職場の雰囲気はさまざまです。待合室に入るだけでスタッフの仲の良さが伝わるクリニックは、その場にいる皆がとても快適になり、患者さんも「またここのクリニックにお世話になろう。」という気持ちになるでしょう。そんな人間関係の良い歯科衛生士の職場には、どんな特徴があるのでしょうか。共通するポイントをご紹介します。
感謝の言葉がよく聞こえる
人間関係が良い歯科医院には、「ありがとう」という感謝の言葉の数が多いと言われています。助けてくれた相手には、心の中で思うだけでなくしっかり言葉にして伝えましょう。キャリアの浅いスタッフだったとしても、「ありがとう」と言われば、「やってよかった。」という気持ちになり、さらにポジティブに仕事に取り組めるようになります。
スタッフ全員が感謝の気持ちを持って仕事をしていれば、お互いを尊重し合ったチームワークの良い職場となるでしょう。
歯科医師が歯科衛生士に意見を求める
診療の指針を決めるのはもちろん歯科医師ですが、雰囲気の良い職場では、歯科医師が歯科衛生士に意見を求めることもあります。意見を求めるという行為は、「相手の仕事を信頼している」という気持ちの表れになります。
お互いを思いやる院内文化がある
雰囲気の良い職場には、「お互いを思いやる」院内文化があると言えるでしょう。自分のことばかりを考えず、相手の事情を思いやって行動すれば、歯科医師、歯科衛生士を問わず、お互いを尊重し合って快適に毎日を過ごせるでしょう。
「思いやり」とは、自分の損得を考えずに、その人のためになることをしてあげることです。その基本のマインドがあれば、知らない内に言い回しや行動が変わってきます。思いやってもらえた人は、今度は人を思いやる気持ちになり、良い循環となるでしょう。
院長ができる歯科衛生士の職場の人間関係を良くする方法
自分の歯科クリニックを構える院長であれば、「スタッフに快適に働いてもらいたい。」と願うのは当然のことです。職場の雰囲気が悪くなっているのであれば、原因を見つけ、少しずつ改善していきましょう。こちらでは、院長が取り組める、歯科衛生士の職場の人間関係を良くする方法をご紹介します。
マネジメントを学ぶ
歯科医師は、もちろん歯科治療のプロフェッショナルです。そのため、特に個人の開業医の方などは、人材マネジメントに悩む人は非常に多いようです。人材マネジメントとは、経営の上で人材を配置したり、育成する戦略のことを言います。一度しっかりとチームワークを作る方法を学ぶ機会を設け、自院のシステムを見直すことも有効でしょう。その上で、自分が気づかない内にハラスメントをしていないか?なども見直すことが大切です。
率先して感謝の気持ちを伝える
歯科医師みずから、率先してスタッフの面々に感謝の気持ちを伝えることは、とても大きな効果があるでしょう。「ありがとう」という感謝の言葉は、相手に喜びと価値を与えます。「サポートしてよかった、自分は先生の役に立った。」そんな気持ちが生まれ、もっと前向きに仕事をしてくれるようになります。「歯科医を歯科衛生士がサポートするのは当たり前」という考えは捨てて、自分のクリニックのために働いてくれていることに感謝しましょう。
悪口を言わない・同調しない
悪口を平気で言える雰囲気のある職場は、過ごしにくいと感じて当然でしょう。悪口は否定することなので、相手の能力を下げてしまいます。院内の空気が非常に悪くなるため、転職者も増えるでしょう。人の悪口を言う人は、自分に自信がない人も多いもの。まずは院長から悪口を言うのをやめ、人を受け入れる姿勢を作りましょう。また、悪口を言う人に同調してしまうのは、悪口を言っているのと同じです。
自分から雑談を持ちかける
院長の方から積極的に、歯科衛生士に雑談などを持ちかけ、コミュニケーションを図りましょう。良い職場ほど雑談をしやすい雰囲気があると言われています。医師の方から話しかければ、歯科衛生士からも話を切り出しやすくなるでしょう。
医師の方から「今日は元気ないな。」と気づきやすくなりますし、質問や悩み相談もしやすくなるので、安心して働いてもらえるでしょう。仕事は、ある程度の雑談のような小休憩をしながらの方がはかどると言われているので、一石二鳥です。
感情的にならない
歯科医師はクリニックのリーダーです。リーダーとなる方は、感情的に、スタッフと接するのは絶対にやめましょう。何かトラブルがあった時にイライラしたり、感情的にしかったり、そんな態度を日常的に取っていると、まわりのスタッフは気を使うことに疲れてしまい、仕事の滞りや退職を招く原因となります。
どんな状況でも感情に振り回されず、相談などをされたときは感情で考えずに、あくまで中立的な立場で判断して行動しましょう。
食事会を開いてコミュニケーションを促進する
チーム力を高めるためには、定期的な食事会を開催して、コミュニケーションを促進することも有効です。お食事の場で気楽に話をすることで、仕事中にはできないプライベートの話、悩みや不安も聞けるので、よりスタッフのことを理解できるようになるでしょう。スタッフ同士の情報交換や、日ごろため込んでいるストレスを発散してもらう場としても向いているでしょう。
自分から挨拶をする
毎日顔を合わせているとついつい省略してしまいがちですが、挨拶は自分から率先してするようにしましょう。良い人間関係の第一歩が挨拶です。挨拶は人に関心を持つことからはじまるので、もちろん職場の雰囲気は良くなるでしょう。特に院長から声をかければ、上下の風通しがよくなり、仕事も円滑に進むでしょう。「○○さん、おはよう。お疲れさま。」など、名前をつけて呼ぶとさらにおすすめです。「大丈夫?」など気を配る言葉も、自然に出てくるようになるでしょう。
人間関係が原因で歯科衛生士が辞める時どうするか
どんなに院長が雰囲気を良くしようとがんばっても、歯科衛生士が辞めてしまうこともあるでしょう。こちらでは、「辞めます。」と言っている歯科衛生士を前にして、院長がどうするべきかをご紹介しています。これからのクリニックを良くするためにも、ぜひ、参考にしてみてください。
辞める理由を確認する
まずは、なぜ辞めるのか、理由を確認しましょう。せっかく始めたお仕事ですし、転職にはリスクもあるはずです。それでも辞めるということは、それなりの大きな理由があるはずです。のっぴきならない事情があれば仕方がありませんが、人間関係が理由であれば、今後のクリニックの為にも何が悪かったのか、しっかり聞いておきましょう。
しかし歯科衛生士側としては、院長には伝えにくく、円満な退職を希望することもあり、本当のことを教えてもらえない場合もあると思っておきましょう。
院長に原因がある場合は改善すると伝える
もし詳しく退職理由を聞いた上で、院長との人間関係が問題であれば、「改善する」という意志は伝えておきましょう。「ここがイヤ」と言われてうけとめるのは難しいかもしれませんが、「自分も悪かったな」と思えるのであれば、今後、離職を減らすためにも、改善する方が良いでしょう。もし、原因が院長以外との人間関係であるならば、今すぐに解決するのは難しいかもしれないので、引き留められないかもしれません。
新しい歯科衛生士を雇うならデンタルHR総研
院長がどんなに努力しても、クリニックの雰囲気に合わない方であれば、残念ながら辞めてしまうでしょう。新しい歯科衛生士を雇おうと思うのならば、歯科採用代行サービス「デンタルHR総研」を利用しましょう。
成果報酬制なので、採用されるまでの費用は0円、求人広告などに知識のない歯科医師でも、効率良くスタッフを確保できるのでおすすめです。では、「デンタルHR総研」の使いやすいポイントをご紹介します。
最初から自医院にあった人を厳選できる
「デンタルHR総研」で採用を担当するのは、歯科採用のプロフェッショナルです。上場企業の人事部やIT企業の人材採用に携わった経験や、歯科衛生士を始め、歯科医師、歯科助手などの採用実績を豊富に持っています。各院の状況や希望をしっかりとヒアリングし、クリニックにあった人材を、積極的に採用しに行く「攻め」のスタイルで、最後までフォローします。最初からピッタリな人材を厳選できるので、早期離職率はわずか3%、早期退職の際は全額返金保証もあるので、リスクを最小限に抑えられます。
採用の行程をすべて任せられる
医師の方は医療のプロフェッショナルなので、求人や広告のスキルがない方も多く、院長1人で負担を抱えがちです。「デンタルHR総研」は、採用の行程をすべておまかせできるので、とても安心です。
魅力的な求人原稿の作成やサイト更新、面倒な求人媒体の運用、応募者の対応、見学や面接の設定、条件通知、スカウトメール、入職前後フォローなどのほとんどの業務を担当してくれます。医師は、通常の勤務を通常通り続けながら、採用へとたどり着けるでしょう。
まとめ
人間関係は、歯科衛生士の職場だけの問題ではありません。どんな職場にも人間関係はあり、問題を抱えながらも業務を続けている職場もあります。人間関係が理由で歯科衛生士が退職してしまうと、採用をしてもまた同じ理由で辞めてしまうのではないかと不安になるでしょう。それを解決するためには、院長が積極的に職場の雰囲気を良くしていこうとすることと、最初から職場にあった人材を雇用することが重要です。
歯科衛生士の採用は、年々難しくなっていると言われています。どうしても新しい人材と出会えない時は、手間や費用のかからない「デンタルHR総研」を積極的に利用しましょう。採用のプロが確かなノウハウをもって、貴医院にぴったりの人材を採用します。
この記事を書いた人
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