歯科関係者必見!デンタルショーで得られる最新情報とそのメリット

2024.12.04

歯科医療は日々進歩を遂げており、常に新しい技術や機器、治療法が登場しています。患者さまに最適な治療を提供し続けるためには、歯科医療従事者にとって常に最新の情報をアップデートしていくことが重要です。

そこで、今回は歯科医療従事者にとって貴重な情報収集の場となる「デンタルショー」について解説します。デンタルショーで得られる情報やメリット、参加する際のポイント、よくある質問など、デンタルショーに初めて参加する方にも役立つ情報をご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

皆さまがデンタルショーを最大限に活用し、日々の診療に役立てていくための一助となれば幸いです。

デンタルショーとは

デンタルショーとは、歯科医療に関する最新の製品、技術、サービスが一堂に集まる展示会です。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士などの歯科医療従事者にとって、情報収集や関係者との交流を深める貴重な機会となっています。

デンタルショーには、規模や主催団体が異なるさまざまな種類があります。代表的なものとしては以下の通りです。

名称

主催

会場

概要

日本デンタルショー

一般社団法人日本歯科商工協会

パシフィコ横浜

日本の歯科業界を代表するイベント

ワールドデンタルショー

クインテッセンス出版株式会社

パシフィコ横浜

国内外の最新の歯科医療機器・材料・薬品・書籍・コンピュータ等の情報を提供するイベント

東京デンタルショー

大東京歯科用品商協同組合

東京ビッグサイト

歯科ディーラーである大東京歯科用品商協同組合が企画運営するイベント

※デンタルショーの開催地や時期は、状況に応じて変更される場合があります。最新情報を確認することをおすすめします。

 

そのほか、九州デンタルショーや北海道デンタルショー、東北デンタルショーなど地方ごとのデンタルショーも開催されています。各地方の歯科関連団体が主催する展示会で、地域特有のニーズに対応した情報が提供されます。

それぞれのデンタルショーは規模や特徴が異なるため、ご自身の目的に合ったショーを選びましょう。

デンタルショーで得られる主な情報

デンタルショーでは、多岐にわたる情報を得ることができます。下記に主な内容をまとめました。

  • 最新の歯科医療技術と機器
  • 歯科業界のトレンド
  • 病院経営に役立つトレンド情報
  • 製品比較や実践レビュー

それぞれの情報について詳しく見ていきましょう。

最新の歯科医療技術と機器

デンタルショーでは、歯科医療の最新技術や機器を直接見ることができます。歯科医療は日々進化しており、常に新しい情報を取り入れることが、より良い治療を提供するために大切です。

 

会場では、機器に触れたり、デモンストレーションを見たり、開発者の説明を聞くことができます。特に注目されているデジタルデンティストリーの展示では、3Dスキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMソフト、ミリングマシンなど、精密な治療を可能にする機器が紹介されています。これらは、従来の型取りより患者さまの負担を軽減し、正確で早い治療を実現します。

 

実際に機器を見て触れることで、カタログやウェブサイトではわからない情報が得られ、導入の判断に役立つでしょう。

歯科業界のトレンド

歯科業界は常に進化しており、新しい技術や治療法が次々と登場しています。デンタルショーでは、これらの最新トレンドや将来展望に関する情報をいち早く入手できます。

近年のトレンドとしては、デジタル技術の活用が挙げられます。AIを活用した診断支援システムも注目を集めており、より正確な診断と治療計画の立案をサポートします。これらのデジタル技術は、患者の負担軽減にもつながり、治療期間の短縮や通院回数の減少も期待できます。

また、予防歯科への意識の高まりも顕著なトレンドです。定期的な検診やクリーニングに加えて、歯のクリーニング(PMTC)やフッ素塗布などの予防処置の重要性が広く認識されるようになりました。デンタルショーでは、これらの予防歯科に関する最新の知見や、効果的なケア方法を学ぶことができます。

病院経営に役立つトレンド情報

デンタルショーでは、歯科医院の経営に役立つ最新のトレンド情報を効率よく学べます。歯科医療業界は、高齢化や患者ニーズの多様化に対応する必要があり、持続可能な経営には最新情報の把握が欠かせません。

会場では、集患対策、顧客満足度向上、業務効率化のための最新ツールやシステムが紹介されます。また、人材育成やチームマネジメントについての講演も人気で、優れた人材の確保や育成、スムーズなチーム医療の進め方について学べるでしょう。

さらに、保険制度や医療法規の改正に関する情報も提供され、専門家による解説で複雑な内容も理解しやすくなっています。これにより、法令遵守や経営効率の向上、患者満足度アップに役立つ具体的な知識を得ることができます。

製品比較や実践レビュー

デンタルショーでは、さまざまな製品を実際に見て、触れて、比較検討できます。カタログやウェブサイトだけではわからない、製品の質感や操作性などを直接確認できる絶好の機会です。

例えば、最新の歯科用CTスキャナーを比較する場合、各メーカーのブースを訪問し、画質、操作性、導入コスト、ランニングコストなどを比較検討できます。

複数のメーカーの同種の製品を比較することで、自院のニーズに最適な製品を見つけることができるでしょう。

参加を検討されている方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に、有意義な時間を過ごしてください。

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デンタルショーへの参加がもたらすメリット

デンタルショーは、歯科医療従事者にとって貴重な情報収集の場であると同時に、新たな人脈を築き、キャリアアップにつなげる絶好の機会でもあります。

  • 同業者や専門家と交流できる
  • コミュニティ形成や相談の場になる
  • 実際に技術を体験しながら教育ができる

本項目では、以上のメリットについて詳しく見ていきましょう。

同業者や専門家と交流できる

デンタルショーは、歯科業界の交流の場として貴重な機会です。普段会えない同業者や専門家と直接話し、新たな人脈を築くチャンスがあります。名刺交換や意見交換を通じて、今後の仕事につながる可能性も広がるでしょう。

最新の機器や治療法について、開発者や専門家から直接話を聞くことで理解が深まり、診療に役立つ知識を得られます。また、日々の診療で感じている課題や疑問をその場で相談できるのも魅力です。同じ悩みを持つ同業者と話す中で、新たな解決策のヒントを得られるかもしれません。

さらに、製品に関する疑問を解消したり、導入プランを具体的に相談したりすることで、診療へのスムーズな導入につなげることができます。普段の診療では得られない貴重な交流と情報が得られるでしょう。

コミュニティ形成や相談の場になる

デンタルショーは、単に情報収集の場だけにとどまりません。同じ志を持つ歯科関係者と出会い、新たなコミュニティを形成する絶好の機会でもあります。日々の診療で抱えている悩みや課題を共有し、意見交換することで、新たな視点や解決策を見つけることができるでしょう。

例えば、新しい機器の導入を検討している際に、既に導入している歯科医師から直接話を聞くことで、メリット・デメリットだけでなく、導入時の注意点や運用上のコツなど、カタログやウェブサイトからは得られない貴重な情報を得ることができます。また、地域性が異なる歯科医師との交流は、それぞれの地域特有の課題や取り組みを知る機会となり、自身の診療にも新たな風を吹き込んでくれるはずです。

実際に技術を体験しながら教育ができる

デンタルショーは、スタッフの教育の場としても非常に有効です。実際に機器や材料に触れ、専門家から直接説明を受けることで、より深く理解を深めることができます。最新の技術や機器を体験できるハンズオンセミナーやデモンストレーションは、座学だけでは得られない実践的な知識を習得する絶好の機会です。新製品の操作方法を習得したり、新たな治療法を体験したりすることで、スタッフのスキルアップを図り、診療の質向上につなげられるでしょう。

さらに、デンタルショーでは、さまざまなセミナーや講演が開催されています。これらのセミナーでは、著名な歯科医師や研究者から、最新の研究成果や臨床応用について学ぶことができます。スタッフは、これらのセミナーに参加することで、最先端の知識を習得し、日々の診療に活かすことができるでしょう。

デンタルショーに参加する際のポイント

デンタルショーに参加する際のポイント

デンタルショーを最大限に活用するためには、事前の準備が重要です。スムーズな情報収集と快適なショー体験のために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • WEB登録しておく
  • 目的を明確にする
  • 出展企業・製品情報をチェックする
  • 当日のスケジュールを立てる

それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

WEB登録しておく

デンタルショーの種類によって異なる可能性がありますが、ほとんどの場合、参加するにはWEB登録が必須です。公式ウェブサイトにアクセスし、必要事項を入力して登録手続きを済ませておきましょう。

事前登録をせずに当日会場で登録することも可能ですが、時間と手間がかかるため、WEB登録を済ませておくことをおすすめします。

目的を明確にする

デンタルショーは、数百社が出展する大規模な展示会となることも多く、会場内は多くの来場者で賑わいます。そのため、会場をくまなく見て回るのは時間的にも体力的にも難しいでしょう。限られた時間の中で最大限の効果を得るには、事前に目的を明確にしておくことが重要です。

参加目的を明確にしておくことで、膨大な情報の中から必要な情報を取捨選択しやすくなります。最新の機器や材料について知りたいのか、新しい治療法を学びたいのか、経営に関する情報を集めたいのかなど、事前に目的を定めておきましょう。

出展企業・製品情報をチェックする

出展企業や製品情報を事前にチェックすることも重要です。デンタルショーの公式ウェブサイトなどには、出展企業一覧や製品情報が掲載されている場合がほとんどです。興味のある企業や製品を事前に調べておくことで、効率的に回ることができます。

当日のスケジュールを立てる

最後に、当日のスケジュールを立てておきましょう。会場は広大で、多くのセミナーやブースが同時進行するため、綿密な計画を立てずに参加すると、目当てのセッションに参加できなかったり、興味のあるブースを回りきれなかったりする可能性があります。

会場の広さや展示内容、講演・セミナーの時間などを考慮し、効率よく回れるように計画を立てておくことが重要です。余裕を持ったスケジュールを組むことで、想定外の展示や講演にも対応できます。

これらのポイントを押さえることで、デンタルショーをより有意義なものにできるでしょう。

デンタルショーに参加するときのよくある質問

デンタルショーに参加するときのよくある質問

デンタルショーへの参加を考えている方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  • どんな服装で行けば良い?
  • 一般人でも入場できる?
  • 子連れでも行ける?

疑問点を解消して、スムーズにデンタルショーへ参加しましょう。

どんな服装で行けば良い?

服装に特に決まりはありません。参加者にはスーツの方も私服の方もいます。迷う場合は、動きやすいビジネスカジュアルがおすすめです。  

また、派手すぎる服装や過度な露出は避け、清潔感を意識すると良いでしょう。

一般人でも入場できる?

デンタルショーは、主に歯科関係者を対象としたイベントです。一般の方の入場は制限されている場合がほとんどです。事前に主催者サイトなどで参加資格を確認しましょう。

子連れでも行ける?

デンタルショーへの子連れでの参加については、主催者や開催されるデンタルショーによって対応が異なります。事前に公式ウェブサイトや問い合わせ先で確認することをおすすめします。

会場の広さや安全面、展示内容の専門性などを考慮し、子連れでの参加を推奨していない場合もあります。小さなお子さま連れの場合、展示物への接触や大きな音、人混みなど、お子さまにとって負担となる可能性があるためです。

しかし、近年では、子育て中の歯科従事者も参加しやすいように、キッズコーナーや託児サービスを提供するデンタルショーも増えてきています。

まとめ

デンタルショーは、歯科医療従事者にとって、最新の技術や情報に触れ、業界の動向を把握する絶好の機会です。新製品のデモンストレーションや専門家による講演など、実践的な学びを得られるだけでなく、同業者や企業とのネットワーキングを築く場としても非常に有益です。事前の情報収集や目的設定をしっかり行い、デンタルショーを最大限に活用することで、日々の診療の質向上や医院経営の改善につなげられるでしょう。

参加を検討されている方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に、有意義な時間を過ごしてください。

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