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【歯科医院向け】「見学だけでもOK」はダメ!?応募に繋がる医院見学のやり方!

土屋 雅臣

デンタルHR総研株式会社 代表取締役
GMOインターネットグループ(東証プライム)など、IT業界での人事部長を15年経験した後、国内最大手の審美歯科グループにて歯科衛生士採用のための会社立ち上げ代表取締役を務める。歯科衛生士採用560名、離職率10%未満を達成。2022年、デンタルHR総研株式会社を設立。歯科業界初となる完全報酬型の採用代行サービスを展開中。
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こんにちは、土屋です。

「まずは医院見学にお越しください」「見学だけでもOKです」
一見、求職者目線の良い医院という印象ですが、実は医院にとっては良いことばかりではありません。うまくやらないと逆に採用機会を逃すことになりかねません。ではどうするのが良いのか?

本記事ではそんな医院見学のうまいやり方、応募に繋がる医院見学のやり方について解説していきます。
歯科衛生士の採用を560名以上行ってきた筆者の経験やノウハウも余すこと無く公開します。

見学は来るけど採用に繋がらないとお困りの歯科医院様は必見です。

「見学だけでもOK」はおすすめしません

ズバリ言います。「まずは見学だけ」はおすすめしません。

理由は2つです。
1.見学だけでは医院の良さが伝わらないし、場合によっては誤った認識を持たれて辞退される。
2.応募→見学→面接とプロセスと時間が増えることで求職者の気持ちが冷めてしまう。またはライバルが現れる確率が増える。

医院見学だけというのは、人の出会いでいったら「外見だけで判断される」みたいなものです。
大事なのは中身なのに…。

それはわかるけど、見学だけのルートを外してしまうと応募が減るのでは?と思ったと思います。
それはその通りです。どうしても見学だけを希望する方のために、見学だけルートも残しておいてください。なので求人原稿には「見学だけでもOK」記載しておきましょう。

ポイントは応募が来てからの話です。見学希望者には、私はこのように伝えます。

「よろしければ見学のあとに面接まで当日一緒に行っていきませんか? 当院では見学と面接を同時に実施することを推奨しています。
なぜなら…働くにあたって人間関係って気になりませんか? 気になりますよね。おわかりだと思いますが、医院の人間関係は院長によって決まります。なので院長とじっくりお話をしないと医院の考え方や価値観が正確に理解できず、迷ってしまうと思うのです。また、◯◯さんの希望の働き方もしっかり聞きたいですし、疑問があったらその場で院長に直接聞いて解決していってほしい。もちろん、面接して違うと思ったら辞退頂いて結構です。いかがですか?」

経験上、これで半分以上の方は「では面接もお願いします」となります。そして、面接して一緒に働きたいと思ったら、その場で採用内定を伝えてください。応募から採用までを最速で行うことで、1番HOTな状態で相思相愛の関係を築けますので、おすすめです。

医院見学の理想的な時間配分

医院見学の理想的な実施時間は30分です。これ以上は集中力が続きませんし、疲れてくるので、逆に医院に対してネガティブな感情を誘発してしまいます。どんなに長くても1時間くらいにしておきましょう。

時間帯は午前診療終了直前の30分がおすすめです。午前診療の終了時間が13:00であれば12:30に来てもらい30分見学してもらいます。平日午前中ではあれば比較的余裕のある医院が多いですし、午前診療が終わったタイミングでゆっくりコミュニケーションがとれますし、スタッフの紹介もできるのでおすすめです。

夕方以降の医院見学はおすすめしません。院長やスタッフも疲れてきていますし、外が暗いと院内も暗いイメージを持たれてしまうからです。

医院見学の手順と注意点

ここからは医院見学の手順と注意点を具体的に解説していきます。

第一印象が重要

「第一印象」とは、数秒で相手が受け取る医院の最初の印象です。メラビアンの法則によると、第一印象が決まる時間は3~5秒とされています。見た目だけで第一印象が決まるわけではないとはいえ、初めて訪れた医院で、目から入ってくる情報量が圧倒的に多いのは確かです。

第一印象のキーマンは「受付スタッフ」です。受付対応するスタッフの応対でまずどういう医院なのかを判断します。

従って、受付スタッフには必ず、大事な見学が来ることを事前に伝え、最高の笑顔で出迎えることを共有しておくことが大事です。ウソはいけませんが、できる範囲で最大限の演出をするのは悪くないと思います。

Welcome感が大事

第一印象の話とも繋がりますが、医院見学に来る方には「最高のウェルカム感!!」でお迎えください。就職・転職活動における医院見学というのはとにかく緊張するし気が張るものです。はじめてアルバイトの面接に行った時の気持ちを思い出してみてください。そこで「当院へようこそ!!」という感じで迎えてもらえたら、それだけで安心できますし、ワクワクします。

受付を通って待合室に来たら、院長はすかさず挨拶に行きましょう。「院長の◯◯です。今日は良くお越しくださいました。しっかり見学していってください。」これでグッと引き寄せられるはずです。

応募につなげる魔法の一言

その時にかける魔法の言葉があります。まずは見学だけという場合に使う言葉です。

それは

「見学が終わったら、面接を希望されるか伺いますね」

です。

見学の時は好印象だったのに「あとで連絡します」と言われてその後も連絡が来ないということはよくあります。

それは「心の準備ができていないから」。

人間は心の準備ができていない中で選択を求められる状況になると安易な選択をしてしまいます。

「見学が終わったら面接を希望するか聞かれる」
と心の準備ができているので、面接を希望する確率が高まるわけです。

孤独が最敵!放置しない

「一人で廊下に立ってなさい」的な対応で、一人でポツンと立たせていてはいけません。

見学のときは必ず1人で放置せず、スタッフをマンツーマンで付けましょう。一人だとどうしていいのかわからず見学中を不安な気持ちで過ごします。「勝手に好きな所を見ていいからね」と言われてもなかなか動けないものです。放置されると大事にされていないと思われ、離れていってしまいます。

対応する人選も大事です。最もホスピタリティの高いスタッフを付けましょう。1番のベテランなど序列を気にする必要はありません。1番ホスピタリティの高いと思うスタッフに担当させるようにしましょう。歯科衛生士の見学には歯科衛生士の先輩を付けます。理由は次の項で説明します。

最後に質問を受け付ける

見学が終わったら必ず質問を受付けます。この時に歯科衛生士の質問には歯科衛生士しか答えられません。その場でしっかり質問に受け答えすることで安心感に繋がります。

院長ではなくスタッフに質問させる意図は他にもあります。質問できる内容のハードルが下がるため、どんな質問をするかによって求職者の職場に求めるものの傾向がよりわかります。例えば、給与やボーナスのこと、残業のことなど、条件の質問ばかりしてくる方は入職した後も条件ばかり気にする可能性が高いので、面接では慎重に見極めた方が良いなど、ミスマッチを防ぐ役割もあります。

相手の良いところを褒める

一通り見学が終わったら、コミュニケーションの時間です。まずは相手の良いと思った所を褒めることをおすすめします。見た目から感じる雰囲気などです。
「笑顔が素敵で患者さんからも好かれそうです」
「やさしい雰囲気が当院と合いそうです」
「とても熱心に見学されていてとても真面目な方なんだと感じました」
など、褒められると嬉しいですし、相手も心を開きやすくなります。何でも良いので良い部分を見つけて褒める、これを実践してみてください。

医院見学チェックリスト

下記は「医院見学ではこんなところを見ている」チェックリストです。

医院見学が決まったら、院内で自己採点してみてみてください。

  • 歯科医院までの通勤経路と立地
  • 患者層
  • 院長の雰囲気
  • スタッフの雰囲気
  • 人間関係
  • 忙しさ
  • 医院の空間
  • 待合室・受付
  • ユニット・設備
  • 役割・業務分担
  • 患者さんへのサービスレベル
  • 衛生管理(滅菌・消毒・洗浄など)
  • クレンリネス・整理整頓・清潔感
  • ユニフォーム
  • バックヤード
  • スタッフルーム

清潔さは特に重要

特に最近の傾向としてよく見られているのが清潔さです。患者さんへの衛生管理(滅菌・消毒・洗浄)はもちろんこと、バックヤードも含めて整理整頓できているか(出したら出しっぱなしなどないか)、スタッフルームやトイレはきれいでやすいかなど、とても気にする方が多い。時代の流れでしょうか?見学の時だけに限らず、日頃から注意しておきましょう。

今の時代は「オンライン見学会」対応でグッと有利に!

コロナ禍を経て人気となっているのがオンライン医院見学会です。感染予防はもちろん、地域を超えた移動ができない方への対応からはじまり、移動の時間も交通費もかからないということで、今や世の中の面接、会議、商談などは、ほぼオンライン対応が当たり前になっています。

そんな中で医院見学もオンライン可を求める求職者が増えており、それに対応できる医院というのが採用を成功させているという傾向があります。

具体的なやり方は
1.診療中ではなくお昼休みなどを使って実施する。
2.ZoomやGoogle Meetなどの無料ToolでOK。LINEのビデオ通話でもOKです。
3.スマホをスタッフに持たせて院内を案内。入り口から待合室、診療室の中、バックヤード、スタッフルームなどをまわってライブ配信します。その後、院長あいさつ、スタッフ紹介、同じ職種の方への質疑応答、院長への質疑応答、もし医院紹介用スライドなどがあれば共有しても良いかと思います(あまり長くないもので)。
4.その他、医院毎に趣向を凝らせた企画を自由に用意してください。

その他注意点については、前項までに伝えた内容を実践いただければ大丈夫です。オフラインでもオンラインでも基本的に心かげる点は同じです。

できればリアルで会って伝えたいという気持ちはありますが、相手のニーズに寄り添うという意味でオンライン医院見学はとても人気ですので、ご検討ください。

しかし、冒頭で触れたように、オンライン医院見学の場合でも面接までセット提案することは積極的に行っていきましょう!

まとめ

  • 見学だけでOKはオススメしない。なるべく面接とセットで行うように誘導するのが良い
  • 見学の理想の時間は30分。午前診療の終わりが良い。夕方以降はやめた方が良い
  • 医院見学の手順と注意点は以下の通り
  • 1.第一印象が大事。特に受付スタッフの対応が大事
  • 2.Welcome感が重要。院長も必ず挨拶する
  • 3.応募につなげる魔法のコトバ「見学が終わったら、面接を希望されるか伺いますね」
  • 孤独が最敵!放置しない。最もホスピタリティの高いスタッフを付ける。担当させるスタッフは見学者と同じ職種にする
  • 最後に質問を受け付ける。疑問を解消すると共にミスマッチを減らす効果がある
  • 相手の良ところを褒めて心を開かせる
  • 清潔さは特に重要。患者さんへの衛生管理だかではなく裏側も綺麗に
  • 今の時代は「オンライン見学会」対応でグッと有利に!オンラインでも注意すべき点は同じ

以上、医院見学のうまいやり方、応募に繋がる医院見学のやり方について解説してきました。次回の医院見学から使える具体的な内容も紹介したいので、是非、実践してみください。

採用で困ったことがあればいつでもお気軽にご連絡ください。一緒によい採用を成功させましょう!

  • この記事を書いた人

土屋 雅臣

デンタルHR総研株式会社 代表取締役
GMOインターネットグループ(東証プライム)など、IT業界での人事部長を15年経験した後、国内最大手の審美歯科グループにて歯科衛生士採用のための会社立ち上げ代表取締役を務める。歯科衛生士採用560名、離職率10%未満を達成。2022年、デンタルHR総研株式会社を設立。歯科業界初となる完全報酬型の採用代行サービスを展開中。
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