歯科衛生士の現状から見る採用の方法とは?失敗続きのときに知るべきこと
2023.06.26
歯科衛生士の募集をしているのになかなか人が来ないのには、理由があります。その理由を知るためには、歯科衛生士の現状を知ることが必要です。求人倍率は?非常勤として働いている人は何割?さまざまな歯科衛生士の現状から、採用を成功させる方法までを見ていきましょう。
歯科衛生士の現状とは
歯科衛生士は、なぜ人手不足なのでしょうか。ここでは、歯科衛生士の現状をあらゆる調査から考察し、紹介していきます。歯科衛生士の現状を知って、成功する採用を実現させましょう。
歯科衛生士の現状①求人倍率が高く人手不足
令和4年4月に行われた、歯科衛生士教育に関する現状調査では、令和3年度に歯科衛生士養成機関を卒業した6,978名のうち、就職したのは6,377名で、就職率は91,4%です。
求人件数の86,505件に対し、求人者数は144,203名で、求人倍率は22.6倍となり、平成26年度以降、最も高い倍率となりました。
このように、歯科衛生士は非常に求人倍率が高い売り手市場となっています。歯科関連施設からのニーズに歯科衛生士の供給が追いついておらず、一人の良い人材を歯科関連施設同士で奪い合う構図が出来上がってしまっているのです。
歯科衛生士の現状②平均年齢が上がっている
歯科衛生士の平均年齢は、34,9歳で、2010年よりも16歳も上がっています。少子高齢化に伴い、若い人が減っていっているため、この流れは必然といえます。結婚や出産などの大きなライフイベントがひと段落つき、歯科衛生士として復帰する人がさらに増えることも予想されるため、平均年齢が上がることは、これからの歯科衛生士業界では当然の流れでしょう。
歯科衛生士の現状③診療所に勤めるのが9割
就業場所別に見てみると、「診療所」が129,758人と最も多く、「診療所以外」は13,002人、そのうち「病院」が7,029人、「市区町村」が2,060人でした。
今やコンビニより多いといわれる歯科診療所ですが、その増加に伴い歯科衛生士の職場もほとんどが診療所となっています。
参考:厚生労働省令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況
歯科衛生士の現状④半数が非常勤として働いている
日本歯科衛生士会が、昭和56年から5年ごとに実施している、「歯科衛生士の勤務実態調査」によると、第9回目が行われた令和元年10月には、回答した歯科衛生士のうちの半数以上が非常勤として勤務していることがわかりました。平成 11 年より年々常勤者の割合が減少して非常勤者の割合 が増加しています。
その理由として、歯科衛生士の働き方があります。20 歳代後半〜30歳までに結婚・出産・育児等の理由で一旦離職し、35歳〜40 歳 以降で復職する傾向があるのです。同時に、家庭と仕事を両立させながら働くことを望み、その 結果として、非常勤者の割合が高くなってきたと推測されます。
参考:歯科衛生士の勤務実態調査
歯科衛生士の現状⑤全体の8割近くが転職を経験している
歯科衛生士として勤める8割程度が転職を経験しています。日本歯科衛生士会が行った調査では、「現在、 転職または勤務先を替えたいと考えている」割合が、20〜39歳で 2 割を超えており、その内5%は歯科衛生士以外の職を考えているようです。
また、全ての年代において歯科衛生士以外の職への転職を考えたことがある割合が 15%前後もあります。
参考:歯科衛生士の勤務実態調査
歯科衛生士の現状⑥賃金水準は少しずつ上がっている
直近10年の歯科衛生士の給与水準を見てみると、年収換算で約50万円程度の上昇が確認できました。あくまでこれは、全体を見たときの結果であり、働く都道府県や地域によっても賃金は変わってきます。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けても、大きな賃金の変化がなかったことを鑑みて、不景気に影響を受けづらいことが分かりました。
短期間で大きな賃金水準の上昇が見られない分、景気にも影響を受けにくいでしょう。
歯科衛生士の現状⑦やりがいを感じている人が8割
歯科衛生士としての仕事に対する意識については、
「現在の仕事にやりがいを感じている」
「歯科衛生士の仕事が好きである」
「歯科衛生士免許の価値を感じている」
「歯科衛生士として誇りを感じている」
に当たる割合が約8割と、仕事に対する意識は高くなっています。
参考:歯科衛生士の勤務実態調査
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歯科衛生士の現状から見る採用の方法
ここまで、歯科衛生士の現状を紹介してきました。ここからは、現状を鑑みて、歯科衛生士を採用するためにどのような施策をとればいいのかを考察していきます。
- ライフステージに寄り添った福利厚生を整える
- 常勤・非常勤の希望を柔軟に受け入れる
- 新人研修を整備する
- 院内でキャリアアップできる制度を設ける
- 休みやシフト、勤務時間を見直す
- 給与を見直す
- できるだけ希望の業務内容となるよう調整する
以下で詳しい内容を見ていきましょう。
ライフステージに寄り添った福利厚生を整える
歯科衛生士は、結婚・出産・育児を理由として、一度就職した職場を離れることがあります。産休や育休など福利厚生を取り入れ、職場に戻る際にも、戻りやすい雰囲気を院長自ら作っていくことが必要です。
常勤・非常勤の希望を柔軟に受け入れる
常勤で勤務できる人もいれば、非常勤でしか勤務できない人もいます。常勤を採用したくても、応募が集まらない場合には、非常勤での採用も考えることも視野に入れなければ採用は難しいでしょう。
また、スタッフからの常勤・非常勤の希望を、柔軟に受け入れることも必要になってきます。「非常勤で働きたいけれど、相談したら常勤で働けといわれた」これは立派な転職の理由です。大事な歯科衛生士を転職させないように、希望を柔軟に汲み取りましょう。
新人研修を整備する
歯科衛生士になるための学校を卒業したばかりの新卒は、慣れない職場でどう動けばいいのか分からないでしょう。ブランクのある歯科衛生士も同様です。丁寧に新人研修を行わないと、「どう動けばいいのか教えてくれなかった」「働きにくかった」などと思われてしまい、早期離職につながりかねません。また、違う歯科施設から転職してきたばかりの人にも、当院ならではのルールなどを教える必要があるでしょう。
院内でキャリアアップできる制度を設ける
たとえば、資格習得支援などを行うことが出来れば、求人に応募してくる人も増えるのではないでしょうか。勤めてからも、キャリアアップするために必要な資格が取りたいという人もいます。そんな人のために資格習得支援があれば、働く満足度も上がり、歯科衛生士の定着を図れるでしょう。
休みやシフト、勤務時間を見直す
働き方改革やコロナ禍を受けて、今スタッフの働くモチベーションや安心を得る上で最も重要としているのがワークライフバランスです。休みが少ない、時間が遅い、長時間労働、残業が多いなどの理由によって辞めてしまう人は年々増加しています。休みやシフト、勤務時間を見直すことにより、より働きやすい職場となり、歯科衛生士の採用も叶うはずです。
給与を見直す
給料の高さは、歯科衛生士が職場を決めるときの重要な理由になります。しかし、あまりにも給料が高すぎると、歯科施設内でなんらかの問題があり、高い給料にしないと人がこない歯科施設なのではないか、と勘ぐられてしまいます。
そこでおすすめなのが、給料を地域で2番目の高さに設定することです。低すぎる給料ではだれも応募者がこない、高すぎると勘ぐられてしまう、その間をとって給与設定を行いましょう。
歯科衛生士の給料については、【2023年版】歯科衛生士が採用できない1番の理由【給料・給与の話】の記事でも紹介していますので、本記事とあわせてご覧ください。
できるだけ希望の業務内容となるよう調整する
歯科衛生士を採用したら、どんな業務が希望なのかを面談で把握することも必要になるでしょう。定期的に面談し、希望を聞くことで、その人が求めている業務がわかってきます。歯科衛生士が「希望の仕事をやらせてもらえなかった」と不満を持つ前に、その希望に添えるよう調整することも大事です。
歯科衛生士採用はどうやって行う?
では、歯科衛生士の採用はどうやって行えばいいのでしょうか。
- ハローワークを利用する
- 求人誌に求人を出す
- WEBに求人を出す
- 採用代行企業に任せる
など、さまざまな方法がありますが、どれがいいのでしょうか。それぞれの方法について、解説していきます。
ハローワークを利用する
ハローワークを利用するのは、もっともポピュラーな方法ではないでしょうか。ハローワークに登録しているすべての人が求人を見ることになります。
求人に福利厚生や待遇が事細かに掲載でき、求職者もわかりやすいでしょう。
紙媒体で求人広告を出す
求人誌や新聞などに求人を乗せるのも一つの手です。乗せられる情報には限りがあり、問い合わせがない限り、こちらの思っていることをちゃんと伝えきれないことも多く、歯がゆい思いをすることもあります。
web媒体で求人広告を出す
近年、ほとんどの人が扱えるようになったweb。web上には、さまざまな形で求人広告が出ています。転職サイト、転職エージェント、求人記事など、あらゆる方法で求職者を見つけることが可能となりました。ある程度の予算はかかりますが、さまざまな人が応募してくれるでしょう。
採用代行企業に任せる
採用代行企業に任せるのも一つの手です。歯科衛生士に求める希望や福利厚生、待遇を採用代行企業に提供し、自身に代わって求職者を採用してもらうのです。通常の業務が忙しくて採用に時間を割いていられない場合に、強い見方になってくれるでしょう。
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まとめ
歯科衛生士の現状は、以下の7つにまとめられます。
- 求人倍率が高く人手不足
- 平均年齢が上がっている
- 診療所に勤めるのが9割
- 半数が非常勤として働いている
- 全体の8割近くが転職を経験している
- 賃金水準は少しずつ上がっている
- やりがいを感じている人が8割
自分の歯科衛生士という仕事にやりがいを感じていながら、さまざまな理由で8割の人が転職を経験しています。また、ほとんどが診療所に勤め、2人に1人が非常勤として腹立いている現状がわかりました。
求人倍率が非常に高く、給与も少しずつ上がっているため、歯科衛生士の採用は簡単には成功させられません。そんなときに頼るのが、採用代行サービスです。
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