歯科医院が経営難になるには理由がある?!院長の役割や解決方法を解説

2023.09.26

歯科開業医の方の中には、「歯科医院の経営がうまくいかない……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、その原因をはっきり認識している方は少ないのかもしれません。

歯科医院の経営がうまくいかないという状況には、クリニックそれぞれの原因があります。今回は、現代の歯科医院の経営状況や医院長さまの特徴などから、解決法を探って行きたいと思います。貴院の状況と見比べて、ひとつずつ実践してみてください。

これから開業しようと考えている方もぜひ参考にしてください。

歯科医院経営の実態

経営に困難を感じている歯科医の方には、「なぜ患者さんが減ったのか?」と漠然と悩みを持っている方も多いと思います。

長年経営を続けていたら、「昔よりも歯科医院が増えたから?」などと端的に考えることもあるかもしれません。

歯科医院の経営をうまく行うためには、まずは現代の歯科医院の実態や、患者さま側の環境について把握しておく必要があります。

まずは歯科医院経営の実態について詳しく見ていきましょう。

年々倒産数が増えている

「歯科医院は競争が激しい。」と感じている歯科医の方は多いと思われますが、実際にはどうなのでしょうか。

株式会社帝国データバンクの「医療機関の休廃業・解散動向調査」では、2019年に倒産した歯科医院は75件、2020年は83件、2021年は84件と、倒産数は年々増えているということがわかります。

街中を歩けばすぐに数軒の歯科医院が見つかることでもわかる通り、現在は「歯科医院はコンビニよりも多い。」ともいわれています。そのため歯科医院間での競争が激化してることがひとつの要因で、特に小規模事業体の医院が倒産に追い込まれる傾向があるようです。

反対に集患数の多い大規模医院の収入は増加しつつあり、小規模医院は具体的な対策が重要といえるでしょう。

参考:特別企画:医療機関の休廃業・解散動向調査(2021年)|株式会社 帝国データバンク

むし歯治療・歯周病治療は減少傾向

では、なぜ経営が難しくなりつつあるのかについて考えてみましょう。

大きな理由のひとつは、むし歯治療や歯周病治療の数が減少傾向にあるからといえます。ご存じの通り、むし歯の治療は歯科医院へ行く大きな目的です。

しかし、厚生労働省の調査では、35歳以下のむし歯保有者の数は年々大きく減っていることがわかっています。これは歯科医院や学校でのむし歯予防対策の結果といえますが、これに応じて歯科医師も変化が必要といえるでしょう。また、歯周病に関しても同じようなことがいえます。

参考:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」

歯科医院はなぜ経営難になる?

歯科医院の経営がうまくいかないのは、「人気がないから」だけではありません。歯科医院が経営難となる具体的な理由について考えてみましょう。

こちらでは、経営難におちいる歯科医院の共通した特徴についてご紹介します。

  • 患者が少ない
  • 経費が多い
  • 経営にマーケティング視点が欠如している
  • 医院の強みがあいまい
  • スタッフが足りていない
  • 院長一人で全てこなそうとしている

思いがけない視点もあると思いますので、貴院の状況と比べてみてください。

患者が少ない

非常にシンプルな理由ですが、患者数が少なければ当然経営は困難になるでしょう。実際に売上の少ない歯科医院では、同時に患者数が少ないということがわかっています。こういったケースでは、患者数を増やすための経営改善が必須といえるでしょう。

そのためには、むし歯や口腔ケアの積極的な定期検診のアドバイスや、新しい患者さんを確保するための広告宣伝やWEB上のアピール、ホームページ作成などが大切になってきます。

経費が多い

患者数が多くても、使っている経費が多いとやはり経営難になってしまいます。「経費が多い」というのは人件費率が30%を超えているような状態をいいます。

また、借り入れが多すぎる場合もこのケースにあたるでしょう。毎月の支出が多いと機材や設備、スタッフ教育などの必要な投資ができなくなってしまい、医院の質も下がり、結果として経営難になっていきます。

人件費(給与、賞与、福利厚生)は経営者のものを含めない条件で25%を目安に収めるようにし、「投資したい」と思ったときにすぐ動ける状態にしておきましょう。

経営にマーケティング視点が欠如している

歯科医師の方には、治療や診察が得意でありながら、経営にマーケティングの視点が欠如している方も多いと思われます。

歯科医院の運営には、実際には歯科治療の技術の他に経営、マネジメント、経理、スタッフ教育、宣伝広告、自費診療の誘導など、さまざまな視点が必要です。

かといって、ご家族などと共同経営をして苦手なことを任せきりにしてしまうと、経営が二分化し雰囲気が悪くなり、スタッフの離職を招くこともあります。

「歯科経営セミナー」など有効なセミナーも開催されていますが、それだけにとどまらず積極的に新しい知識を学んでいく必要があるでしょう。

医院の強みがあいまい

ご自身の歯科医院の「強み」があいまいであると、やはり経営は難しくなってしまいます。特に歯科医院の多い都心や、大規模クリニックがある地域など競争の激しいエリアでは、自身の医院の「売り」はどの部分であるとはっきり見せることが大切です。

「地元のクリニック」などのシンプルなものではなく、「痛くない」「子供に優しい」「訪問歯科」などの具体的なもの、ニッチなものなどを医院長の意向でアピールすると良いでしょう。周辺地域のニーズなども汲んで、マーケティングを展開しましょう。

スタッフが足りていない

スタッフが足りていない歯科医院は必然的に長く稼働できず、歯科衛生士ひとりの生産性も低くなり、経営が困難になります。

スタッフが離職してしまうのは、スタッフを長期間育てられない医院という意味でもあります。人を育てられない医院では仕事にやりがいを感じにくくなり、給料も上げられず、スタッフのプライベート(出産・介護など)にもじゅうぶんに対応できないなどのさまざまな問題が起き、さらに離職を招いてしまうという悪循環が生まれてしまいます。

院長一人で全てこなそうとしている

歯科クリニックの院長とは、治療だけでなく経営やマーケティングも同時に行う組織のリーダーです。しかし、院長一人で全てをこなそうとしてしまうと、経営はなかなか成功しません。

本来、歯科医師は医療が専門なので、患者さまに寄り添うことを最優先すべきです。全てを一人で達成するのは難しいので、経営コンサルタントに依頼したり、信頼できる歯科衛生士に一部の業務をお任せしたりと、チームで目標に取り組む視点を持つと良いでしょう。

歯科医院の経営における院長の役割

歯科医院を経営するにあたって、医院長の役割は「歯科医師であり、マーケターであり、マネージャーであること」になるでしょう。

マーケティングとは「顧客(患者)のニーズを満たすために会社(医院)が行う作業」のことで、具体的には市場調査や分析、新商品の開発などがあります。マネジメントとは目標達成のために組織やスタッフを管理することです。

長く歯科医を続けてきた方の中には、「医師が経営を重要視するなんて。」とタブー視している方もいるかもしれません。

しかし、現代の成功している歯科医院では、この3つの役割を大切にしているのです。

経営に割く時間がないときに考えるべきこと

経営やマーケティングが大切であることはわかっていても、歯科医院を経営しているとなかなか時間を割くことができないものだと思います。

そんなときに「仕方がないからそのまま続ける」のか、「何か方法を考えるのか」で貴院の未来は大きく変わるでしょう。

ここからは、経営に使う時間がない時にどう考えていけば良いのか見ていきましょう。具体的な例としては、院長自身の働く時間を増やす、スタッフを増やすといった対策がおすすめです。

院長自身の働く時間を増やす

歯科医院を経営している方はすでに一日中働いているかもしれませんが、本当に経営を改善したいと思ったら、働く時間を少し増やして経営を行うタイミングを作りましょう。

昼休みや診察終了後などを使って、ホームページの作成や経理の見直しなどを進めてみてください。

現代の歯科医院を取り巻く環境では、「自分は医師だから診療だけをしたい」という考えは難しいのかもしれません。

スタッフを増やす

時間を増やすといっても、歯科医師は治療をおろそかにするわけにはいきません。そんなときは、スタッフを増やして専門家の力を借りることも考えてみてください。

マーケティングやマネジメントには経理の得意な方を事務に採用する、経営コンサルティングに相談する、スタッフ教育などは信頼できる歯科衛生士に任せるなども検討しましょう。自身で経営に取り組みたいけど時間がないと思うのであれば、他の勤務医の先生を雇い診療を一部お願いし、時間を確保するのもおすすめです。

歯科衛生士を増やすならデンタルHR総研

上記でもご紹介した通り、経営に割く時間がないときにはスタッフを増やすのもひとつの方法です。しかし、歯科衛生士の求人倍率は非常に高く、採用が難しいのも現実となっています。

なかなか採用がうまくいかないと悩んだ時は、歯科医院向け採用代行サービス「デンタルHR総研」にご相談ください。

デンタルHR総研は人材不足に悩んでいる歯科医院を対象に、本来医院が行うべき採用業務を代わって請け負うサービス。2022年5月にはじまり、1年ほどで契約医院は100医院、採用数は200人(2023年6月30日時点)を超えるニーズの高さを誇っています。

最後に、デンタルHR総研の特徴やメリットについてご紹介します。

  • プロが採用代行してくれる
  • わかりやすい料金形態
  • 採用業務を丸投げできる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

歯科採用のプロが採用代行してくれる

デンタルHR総研の大きなメリットは、歯科医師業界に詳しいプロのスタッフが採用代行をしてくれるという点です。

デンタルHR総研では、人事・採用経験22年、歯科衛生士採用700名以上の実績を持つ歯科専門リクルーターが、貴院のスタッフ採用をサポートします。

一般的な採用代行サービスでは歯科業界の知識がないスタッフが対応するので、希望通りに集まらない、ミスマッチ、すぐに辞めてしまうなどのトラブルが起きることもあるでしょう。

デンタルHR総研の採用スタッフは歯科医業界の豊富な専門知識を持っているので、各クリニックに合った採用スタイルで完全支援いたします。

わかりやすい料金形態

採用代行サービスは、「料金形態が複雑で最終的にいくらくらいの費用になるのかよくわからない」「採用できなくても求人掲載費がかかるのでは?」「成功報酬制といっても月額費用は発生するのでは?」というイメージがあるかもしれません。

しかし、デンタルHR総研の料金形態は非常にわかりやすくシンプルです。初期費用は無料なので初期コストを抑えることができ、実際の採用数に応じた完全成果報酬制度なので、採用されるまでの費用の心配はありません。

状況によって、以下の3つのプランを選択できます。

ベーシックプランプレミアムプランVIPプラン
初期費用0円0円0円
月額費用0円5万円8万円
成功報酬(採用一人あたり)歯科衛生士:55万円歯科助手・受付:30万円歯科医師:80万円
※全て常勤の金額(非常勤は半額)
歯科衛生士:25万円歯科助手・受付:15万円歯科医師:40万円
※全て常勤の金額(非常勤は半額)
0円
早期退職返金成功報酬全額返金成功報酬全額返金-
無料オプション--人事(採用・労務)顧問

人材の入職後のアフターフォローや、採用した人材が早期退職してしまった場合の返金制度もあるので、安心してお任せください。

採用業務を丸投げできる

自院にマッチした優秀な人材を採用するには、求人原稿の作成やスカウトメールの送信、選考・スクリーニングの後は面接や見学の日程調整、採否連絡、条件交渉など、さまざまな業務が発生します。

デンタルHR総研では、これらの採用業務を丸ごとお引き受けするので、採用にかける時間がない、治療に専念したい医院長さまはぜひご相談ください。

医院が担当するのは求人条件提示、書類選考、見学・面接、そして入職の受け入れだけです。

WEBフォームからのご相談はもちろん、無料でのオンライン面談やLINEでお気軽にご相談いただくことも可能です。

まとめ

実はコンビニよりも店舗数の多い歯科医院。経営難で廃止・休止する歯科医院も多い中、経営を続けていくには、医院の強みを明確にしたり、経営にマーケティング視点を取り入れたりすることも大切になります。

現代では、診療の技術・マーケティング・マネジメントの3つの要素が、安定したクリニックづくりには不可欠といえそうです。

医院長が診察で忙しく経営に手が回らないときは、スタッフを増やして経営の時間を確保しましょう。デンタルHR総研では、プロの採用スタッフが貴院をサポートいたします。必要なサービスはどんどん活用して、理想の歯科医院を実現してください。

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