歯科クリニックの人件費率はどれくらい?給与の平均や設定方法を解説

2024.01.29

歯科クリニックの経営で重要なのが人件費です。安定した経営状態を維持することと人件費率には、どのような関連性があるのでしょうか。

本記事では、歯科クリニックの人件費について、比率(人件費率)の出し方や費用をかけることのメリットなどをまとめました。また、後半では歯科の優秀な人材採用に特化したサイトも紹介します。最後までぜひご覧ください。

歯科クリニックの人件費率とは

歯科クリニックの開業を考えている方や実際に開業している方にとって、人件費率という言葉は経営面での重要なキーワードです。

人件費率とは、総収入に占める人件費の割合を%で示したもので、低ければ低いほど良好な経営状態とされます。開業にあたっては他にもかかる費用がありますが、歯科クリニックの経営を左右する一つとして人件費があり、その割合を示した人件費率からはいろいろな事柄が見えてきます。

人件費率の計算方法

総収益に占める人件費の割合を示したものを人件費率といいます。

計算式は、人件費率(%)=人件費÷売上×100です。

人件費にはスタッフに支払う給与や賞与、社会保険料などが含まれ、売上には営業収入や受取利息などが含まれます。

歯科クリニックに限らず、あらゆる業種の経営面で重要な指標として用いられているのが人件費率です。

歯科クリニックの適正な人件費率とは

家賃比率や材料費率など、歯科クリニックを効果的に運営するには目標となるさまざまな指標があります。人件費は、クリニック運営にあたり重要な指標の一つです。歯科クリニックの適正な人件費率の目安は、収入の15%前後です。

例えば小児歯科専門のクリニックでしたら、一般的な歯科クリニックよりもスタッフ数を多くした方が良い場合があります。

そんな場合でも、人件費が30%を超えると利益が出にくくなり、結果的に赤字決算となりやすいので注意しましょう。

人件費をかけることによるメリットとは

人件費をかけることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

かかる費用は極力削りたいのが本音かもしれませんが、歯科クリニックを経営するにあたり、人件費をかけることでさまざまなメリットを得ることができます。

  • スタッフの効率やモチベーションが向上する
  • 高品質な医療サービスを提供できる
  • 患者との信頼性が高まる
  • 他医院との競争において差別化を図れる

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

スタッフの効率やモチベーションが向上する

誰でも給与の良いところで働きたいものです。「この医院で働きたい」と思えるポイントは給与面だけではありませんが、給与金額は自分が経営者から大事にされているかどうかを判断できる基準になります。給与が保証されていると、それだけ働く意欲が増すでしょう。自分の知識や技術をもっと職場に還元したいと思えるようになるのではないでしょうか。

職場の人間関係の良し悪しは、職場環境が良いかどうかにも関わっています。人件費をかけることで、スタッフの効率やモチベーションも自然と向上するでしょう。

高品質な医療サービスを提供できる

給与に見合った人材が集うことで、スタッフそれぞれの得意分野を生かした高品質な医療サービスが提供可能になります。

歯科クリニックは歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手や受付、事務などいくつかの職種が集う場所であり、それぞれに専門分野が違います。それぞれの分野のプロが揃うことで、患者にも良い医療を還元でき、クリニック全体の業務も円滑に回るという相乗効果を発揮できるでしょう。

患者との信頼性が高まる

歯科クリニックに通院する人の目的はさまざまで、歯石取りや歯科検診に来る人もいれば、軽微な処置を必要とする人、さらに外科的な処置を伴う治療が必要な人まで多岐にわたります。どんな人でも大なり小なり治療に不安はあるもので、その際に適切なアドバイスができるスタッフ、話しやすいスタッフがいると患者は安心するでしょうし、スタッフとの信頼性が高まります。患者との信頼性が高まると、口コミでさらなる集客を見込めることもあるでしょう。

他医院との競争において差別化を図れる

多くの歯科医院や歯科クリニックが各地に開業している今、他院ではなく自院での治療を選んでもらうためには、スタッフの能力がカギです。歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士など、歯科医院には資格が必要となる職種があります。

歯科医院に通う必要が生じた際に、ごく一般的なスタッフが揃う歯科医院と、知識や技術を兼ね備えたスタッフばかりが集う歯科医院のどちらかを選ぶとしたら、断然後者でしょう。

人件費をかけることで優秀なスタッフを採用しやすくなり、他医院との競争において差別化できます。

歯科クリニックの人件費率に関するQ&A

本項目では、歯科クリニックを経営したい、もしくはすでに経営している方からよく聞かれる人件費率に関する疑問にお答えします。

人件費率はずっと一定でいい?

人件費率は変動することなく、通して一定のままで良いかという質問が多く寄せられます。

スタッフを雇用する際に提示した条件は、あくまでも採用当時の条件です。採用後の働きぶりが評価できるものでしたら、昇給や賞与の増額などで還元することをおすすめします。

スタッフのモチベーション向上につながり、クリニックにも相乗効果がもたらされるでしょう。その一方で、再三の指導にも関わらず、採用後の働きぶりが基準に達しないスタッフもいます。経営者として難しいところではありますが、給与ダウンや場合によっては退職勧奨を行うことも重要です。

収入が低い場合は人件費率を下げてもいい?

開業してからしばらくの時期は、安定した収入までなかなか到達しないことが多いものです。他にも設備投資や業務拡大などのさまざまな理由で、予定していた金額まで収益が至らないときがあるでしょう。そういうときは一時的にでも人件費率を下げても良いのか、という質問も多く寄せられます。

しかし、大変な状況の中でも、人件費率は下げないでおきましょう。収益が落ちても、人件費率を下げてしまうと優秀なスタッフは集まりません。

例えば、フルタイムの正社員ばかりを採用するのではなく、忙しい時間帯に勤務可能なパートやアルバイトを増やすなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

歯科衛生士の時給については以下の記事でも詳しく解説しています。人件費率についてお悩みの方はこちらの記事もぜひご覧ください。

歯科衛生士の時給はいくらが妥当?時給を決める方法と注意点

歯科クリニック経営はスタッフへの投資も大切

歯科クリニックを経営するにあたり、重視したい項目はいろいろあるでしょう。

広告費やテナント費も大切ですが、長い目で見ると人件費率を重視することが大切です。優秀なスタッフを雇うことで歯科クリニックの評判が良くなり、結果的に利益につながります。次に、人件費率の見直しに欠かせないポイントを3点紹介します。

基本給や賞与額を見直す

歯科クリニックがある都道府県によって、最低賃金は異なります。ここ数年は、毎年最低賃金額が上昇しています。まずは、すでに勤務しているスタッフの賃金が今現在の最低賃金額以上になっているかを確認しましょう。新しく募集をかけるときは、最低賃金以上の給与で募集をかけます。近郊にある他のクリニックの募集案件をチェックして、自院と極端に差がないかを確認することも大切です。

手当の補充をする

給与や賞与に手当を反映させるのも一つの方法ですが、別枠を設けて追加で手当を補充する方法もあります。お盆や年末年始など、長期にわたって歯科クリニックが休診になることがわかっている場合は、休診に入る前に駆け込みの受診が多くなりがちです。忙しかった時期に力を貸してくれたスタッフへ、臨時手当という形で補充をしても良いでしょう。

コロナ渦初期の頃はワクチンがまだ十分に足りておらず、口腔内を診察することからスタッフの感染リスクが高まる時期がありました。この時期の労をいたわり、何かしらの手当を出した歯科クリニックもあります。

福利厚生を充実させる                    

福利厚生の充実は、従業員の離職率低下につながることが知られています。

福利厚生の中でも、交通費や健康診断の補助などの法定外福利厚生は、導入しないからといってクリニックにペナルティーがあるわけではありません。

しかし、福利厚生が充実している職場を就職先に選ぶ人は多いですし、スタッフの定着率にも影響があります。優秀なスタッフを確保するためにも、福利厚生にかかる費用は惜しみたくないところです。

優秀なスタッフを採用するならデンタルHR総研

デンタルHR総研は歯科業界に特化したスタッフの採用代行サービスです。

忙しくてじっくりと人材確保をしている時間がない、せっかく採用したけれどうまくいかないなど、優秀なスタッフをお探しの歯科クリニックにおすすめの採用代行サービスです。

  • ノーリスクで人材不足の悩みや課題を解決できる
  • 医院のニーズに合わせた3つの料金プラン
  • アフターフォローも完備

最後に、デンタルHR総研の特徴を3つご紹介します。

ノーリスクで人材不足の悩みや課題を解決できる

デンタルHR総研は、スタッフの採用が正式決定するまでは完全無料で利用できることが特徴です。一般的な採用代行サービスは、初期費用だけでそれなりにかかります。デンタルHR総研なら、初期費用は一切かかりません。

申し込み前には電話かWEBでの面談で、直接サービス内容などの確認や相談も無料で受けつけております。LINEでのご相談も可能なので、お気軽にご利用いただけます。人材採用にお悩みの医院さまは、お問い合わせフォームからご連絡ください。

医院のニーズに合わせた3つの料金プラン

デンタルHR総研では、利用目的に応じて3つの料金プランを設定しています。どのプランも、初期費用はかかりません。

ベーシックプランは、月額費用0円で、歯科衛生士ひとりあたりの成功報酬は55万円です。

プレミアムプランは、月額費用5万円で、歯科衛生士ひとりあたりの成功報酬は25万円です。

VIPプランは、月額費用8万円で、歯科衛生士ひとりあたりの成功報酬は0円です。

ベーシックプラン、プレミアムプランで採用したスタッフが早期退職した場合、成功報酬は全額返金されます。

VIPプランには、採用や労務に詳しい人事顧問がついてくるオプションがついているので、採用に関するすべての事柄を安心して任せることができます。医院のニーズに合わせて、ご選択ください。

アフターフォローも完備

一般的な採用代行サービス業者は、スタッフの採用が正式決定した時点で業務終了です。

しかし、デンタルHR総研では採用が正式決定した後も継続したフォローを行います。ベーシックプランとプレミアムプランでは、採用者が早期に退職してしまった場合、すでに支払い済みの成功報酬は全額返金されるのでご安心ください。

まとめ

今回の記事では歯科クリニックを経営するにあたって、大事な要素である人件費率についてご紹介しました。歯科クリニックの人件費率は、総収入の15%前後が理想的です。人件費をかけることでスタッフのモチベーションが向上し、患者に高品質な歯科医療を提供できるなどのメリットがあります。そして、歯科クリニック経営には、優秀なスタッフの確保が欠かせないことがわかりました。

業務の多忙さなどから、人材確保に使える十分な時間がない医院長さまは、歯科業界に特化したスタッフの採用代行サービス「デンタルHR総研」の利用もご検討ください。 

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