【医院向け】歯科衛生士のよくある退職理由を知って職場環境を整えよう

2023.04.10

これから歯科医院をオープンする場合、歯科衛生士にはできるだけ長く勤務してほしいですよね。また、すでに開院済みの歯科医院でも、人材不足で困っている場合など、歯科衛生士の定着率を高めたいと考える先生は多いはずです。

この記事では、歯科衛生士の退職理由で多いものを例に挙げ、どのようにすれば定着率を高めることができるのかお伝えします。

この記事を参考に、歯科衛生士が退職してしまう理由を知り、長く勤務できる職場環境、従業員の定着率の高いクリニックにしていきましょう。

歯科衛生士の退職理由とは

歯科衛生士に長く勤務してもらいたいなら、まずはどのような理由で退職している人が多いのかを知る必要があります。退職した理由が分かれば、未然にそれらが起こりにくい環境に整えていくことができるでしょう。

退職理由として多いのは以下のようなものです。

  • ライフスタイルの変化
  • 給与や福利厚生への不満
  • 院内の人間関係
  • 仕事内容への不満
  • スキルアップのため

それぞれの理由について詳しく見てみましょう。

1位.ライフスタイルの変化

歯科衛生士は女性が多いため、ライフスタイルの変化が理由で退職を考える方は多いです。結婚、出産、子育てなどは、その中でも多い理由といえます。他にも親の介護や夫の転勤などで離職せざるを得ないケースもあるでしょう。

ライフスタイルが変わっても勤務しやすい環境を整えるために医院側にできることは、産前産後休暇や育児休暇の制度を整えることです。

また、介護休暇制度もあれば、親の介護が必要になった場合でも、働き続けてもらえる可能性は高くなります。

ワークライフバランスを整えるためには、各種休暇制度を作ったり、時短勤務制度を導入するなどの工夫も必要です。

2位.給与や福利厚生への不満

歯科医院の中には個人経営の小さなクリニックもあるでしょう。大規模な歯科医院の場合は、法人化されているので社会保険の制度が整っていたり、賞与の支給があったりなど働きがいのある環境が整っている傾向にあります。

もちろん、小規模の歯科医院でもこれらをしっかり整えていることもありますが、中には福利厚生が充実していないケースもあるのです。そのような場合、給与面や福利厚生面での不満を感じ離職を検討する歯科衛生士もいます。

3位.院内の人間関係

どのような職場でも、人間関係の悩みで離職する人は多いです。院長先生との相性が悪い、他のスタッフとうまくいかないなどがあると、離職を考えるのではないでしょうか。

また、自分以外の人同士の雰囲気があまり良くないという場合も、医院全体の雰囲気に影響してしまうものです。

人間関係の良いクリニックにするためにも、声掛けが自然にできるような居心地よく働ける空間にしなければいけません。居心地よい空間にするためには、休暇をしっかりと取れる、頑張りに応じた給与がもらえるなどの環境を整えることでも得やすくなるものです。

4位.仕事内容の不満

歯科衛生士の仕事は、患者様へのきめ細やかな対応もとても大事になってきます。しかし、医院の方針などもあるため、自分の気持ちだけで動くことはできません。医院の方針があっていない場合、仕事内容にも不満が出てきてしまいやすいでしょう。

また、歯科衛生士の仕事ではないことを頼まれてしまうなどで不満を感じるケースもあります。他にも、全体的なスタッフ不足から仕事の量が多くなってしまい、業務がこなしきれない、大変すぎる……と離職を決める方もいます。

5位.スキルアップのため転職

歯科衛生士として長く働いていると、さらにスキルアップしたいと考える人も多いです。スキルアップのために、最新の設備を取り入れているクリニックで働いてみたい、審美歯科や矯正歯科なども行っているクリニックで働いてみたいなど、今の場所ではないところで新しい知識とスキルを身につけようと離職を決める人もいます。

歯科衛生士の退職理由に関する実際の声

歯科衛生士が退職した理由について、実際の声をまとめてみました。

・まだ新人でしたが歯科業界、歯科衛生士の労働環境がつらく自分に合わないと感じ退職を決めました。勤務時間の長さが特に大変でした。

・人間関係で辞めました。陰口を言われているのを聞いてしまい、行くのが辛いと感じるようになりました。人間関係が悪いと本当につらいです。

・歯科衛生士として働いていたのですが、歯科助手さんのほうが仕事がスムーズにできていて、自分は向いていないのかなと感じて辞めました。

・長年同じクリニックで勤務していて、ずっとこのまま同じクリニックでいいのかなと思うようになりました。仕事はスムーズにできるようになりましたが、やりがいがあまり感じられなくなり、スキルアップしたくて転職しました。

・勤務時間が長いので、子育てを考えると働くのが難しくなりました。時短で働いても良いといわれたのですが、スタッフ数が不足しているので、時短でも結局残業しなければならず、環境はあまり良くありませんでした。

歯科衛生士は採用が難しく、離職率も高い

この記事では、歯科衛生士の退職理由についてお伝えしてきましたが、そもそも 歯科衛生士は採用が難しく、離職率が高いといわれています。離職率を下げるためには、職場環境を整えることは必須です。

歯科衛生士は圧倒的な売り手市場

歯科衛生士の場合、求人数がとても多く、歯科衛生士が歯科医院を自由に選べる状況になっているといえます。歯科衛生士の有効求人倍率は20倍超えといわれており、圧倒的な売り手市場なので、歯科衛生士が自分で働きたいと思えるクリニックを探すことができるのです。

事務職の場合、探してもなかなか良いところが見つからない……というケースもありますが、歯科衛生士の場合は働ける場所は豊富にあるので、その中から最も自分の条件に合う場所を選ぶことができるのです。

歯科衛生士の離職率は70%以上

歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると、歯科衛生士のおよそ70%以上が離職した経験があると回答していました。

転職1回は21.4%、転職を2回以上している方は55%という結果からもわかるように、離職率に加え転職率が高いことも特徴です。前述したように、歯科衛生士は売り手市場のため、転職しても、合わないと感じたらより良い環境を見つけることが可能です。その点が離職率の高さにもつながっているのかもしれません。

離職した後に復帰されている人もいますが、復帰する人は多くなく、潜在歯科衛生士が15万人は存在するとされています。

退職理由を踏まえて、自院の改善点を洗い出そう

現代では、医院側が歯科衛生士を選ぶのではなく、医院側が選ばれなければいけない時代となりました。

採用を成功させ、定着率を高めるためには、歯科衛生士に選んでもらえる魅力的な医院である必要があります。

まずは長く勤務してもらえるような環境が整っているか、自院の改善点を洗い出す必要があるでしょう。

ここからは、歯科衛生士の退職理由を踏まえて、整えるべきポイントについて解説していきます。

女性が働きやすい環境・体制を作る

女性が働きやすい環境を整えるためには、ライフステージの変化があっても不安なく勤務できる職場環境が大事になってきます。特に子育てしながら働ける環境であるかどうかは大事です。また、小さなお子さんがいる場合は、お子さんの学校行事や急な体調不良などでお休みを取らなければならないこともあるでしょう。そのような場合に、休暇を取りやすい状況かどうかという点もポイントです。

福利厚生などの待遇を整える

社会保険の加入など、福利厚生の待遇を整えておくことで、歯科衛生士の離職率を下げることはできます。他にも、人間ドックやインフルエンザワクチン接種の補助、住宅手当、提携保育所があるなど、充実した福利厚生があると、人材を集めやすくなるでしょう。

小規模クリニックでは、さまざまな福利厚生制度を整えるのは難しいかもしれません。しかし、社会保険加入に関しては整えている方が、人材を集めやすいです。

仕事の成果を給与に反映させる

離職してしまう理由として、給与が少ない、賞与がない、仕事のがんばりが給与に反映されていない、正当な評価を得られていないなどの理由もあげられています。

やりがいをもって仕事をするためには、給与面も大事です。歯科衛生士に長く働いてもらいたいのであれば、仕事の成果を給与に反映できるシステムづくりをしましょう。

コミュニケーションを取ることを意識する

コミュニケーション不足だと、歯科衛生士が離職してしまう可能性があります。挨拶や声掛けも大事ですが、1対1でゆっくりと話ができる面談の機会が設けられているとより良いです。院長や副院長が面談を行い、悩みなどがある場合は相談にのるなどしていきましょう。定期的に面談することで、相互理解が深まり、より良い職場環境に整えていくことができます。

退職を減らすには採用から見直そう

上述したように、歯科衛生士に選んでもらいやすい環境作りを行うことはもちろんですが、まずは採用から見直しをしなければなりません。

医院と求職者とのミスマッチが多いと、すぐに退職してしまう原因になります。採用活動にはコストも時間もかかるので長期的に働ける人材を確保したいものです。

求人サイトに求人掲載しているけど応募がこない、良い人材が集まらない、せっかく採用してもすぐに退職してしまう……というお悩みをお持ちの方は、これまでの採用方法が本当に適切なものだったか考えてみてください。

採用にはさまざまな工数もかかるため、人材不足でお悩みの医院長は診療が忙しくて採用まで見直す余裕がない方もいるかもしれません。

そのような方は、「デンタルHR総研」などの採用代行会社を利用するのもおすすめです。

歯科衛生士の定着率を高めたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

歯科衛生士の離職率が高い理由とは?定着率を高めるためには採用から見直すべき!

職場見学で自院の魅力をアピールしよう

歯科医院の中には、面接の際に職場見学を行っているところもあります。医院の雰囲気を知ってもらうことでミスマッチを減らすことができますし、医院の魅力もアピールしやすいので、良い人材を採用するためにも良い効果が得られるでしょう。

最後に、職場見学から面接、採用につなげるためのポイントについてご紹介します。

見学の日程は最初の連絡から5日以内に

職場見学に来てもらいたい歯科衛生士がいた場合は、早めに見学日程の連絡を入れましょう。ジョブメドレーなどの求人サイトを利用している場合は、求職者にスカウトメールを送り、直接やりとりすることも可能です。そのような場合は、最初に連絡した日から5日以内に見学の日時調整を依頼するのがおすすめです。あまり日数が経過してしまうと興味が薄れ、他の医院を探してみようと思う人が多いため、迅速な対応が大切です。

見学の辞退を減らすポイントは「事前の褒め」

求職者は、職場見学までに他に良い条件のクリニックを見つける可能性もあります。そのような場合、職場見学を辞退したいという連絡が入ってしまうこともあるでしょう。

歯科衛生士の採用には、ライバルの医院が非常に多いです。何とか採用まで選考を進めるためにも、職場見学には来てもらいたいもの。

そこで、「見学先に当院を選んで頂いてありがとうございます。見学でお会いできること、楽しみにしています。」など、お礼の気持ちを必ず伝えるようにしましょう。簡単なことにも思いますが、お礼の気持ちを伝えると印象の良さも与えられますし、印象の良さは「この職場なら働きやすそう」という気持ちにもつながるはずです。

歓迎の気持ちを表す

職場見学を行う時間帯にもよりますが、他のスタッフがいる可能性も高いです。そのような場合、すでに働いている人は、求職者に対して歓迎する気持ちを伝えてあげましょう。

現在働いている人からのメッセージや「ようこそ」などの貼り紙があれば、居心地が良さそうな職場だなと感じてもらいやすいです。

見学中は1人にしない

職場見学を行う際は、必ずスタッフが案内するようにしてください。見学中に1人にしてしまうと心細さにつながり、緊張もなかなかほぐれません。

どのような雰囲気のクリニックなのか説明しながら見学を進めていき、質問された場合は回答するなどして、クリニック全体の雰囲気をしっかりと感じてもらいましょう。

見学から面接につなげるには?

職場見学を行う段階では、まだ求職者と面接をするかどうかは決まっていません。そのような場合は、「見学が終わったら面接を希望されるか伺いますね」と事前に伝えておきましょう。人間は、心の準備ができていないなかで選択を求められる状況になると、安易な選択をしてしまいます。

しかし、事前に面接を希望するかどうか伝えておくことで、求職者側は心の準備ができるため、面接を希望する確率が高まるのです。

見学から面接につなげるためにも、医院の魅力をアピールすることに加え、このようなポイントも意識してみてください。

医院見学のポイントについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

【歯科医院向け】「見学だけでもOK」はダメ!?応募に繋がる医院見学のやり方!

歯科衛生士の採用でお困りならデンタルHR総研

引用:デンタルHR総研

歯科衛生士がなかなか集まらない、採用してもすぐに辞めてしまうなど、採用に関してのお困りごとがあるなら、「デンタルHR総研」の利用を検討してみませんか?

デンタルHR総研は、採用するまでは完全無料で利用できる、歯科採用に特化した採用代行サービスです。手間のかかる採用業務の代行をはじめ、人材が確保できた後の定着に関するアドバイスも可能です。

採用業務を委託することで診療に専念できますし、より質の高い歯科衛生士の紹介を受けることが可能です。予算に合わせて選べるように、ベーシックプラン・プレミアムプラン・VIPプランが用意されています。

詳しい内容は、デンタルHR総研ウェブサイトからご覧ください。

歯科採用おまかせパックが人気

デンタルHR総研では、「歯科採用おまかせパック」というサービスを行っています。このサービスを利用した場合、早期離職率はわずか9%と離職率も低くなる傾向にあります。サービス開始から8ヶ月で70以上の歯科医院で導入しているという実績もあるため、ご安心ください。万が一、採用した人材が早期退職した場合は、採用にかかった費用は全額返金されるので、歯科医院側にリスクがなく利用しやすいサービスです。

また、採用するまで費用は掛からないので、無駄な費用をかけずに効率よく歯科衛生士を採用できるでしょう。

まとめ

この記事では、歯科衛生士が離職してしまう理由から、離職率を下げるためにできることについてお伝えしました。できるだけ長く勤務してもらいたい場合、やはり働く環境を整えるということは大事です。離職の原因となっていることを踏まえて、自院でできることから改善してみましょう。

採用活動の成果が出ないとお悩みの方は、デンタルHR総研にぜひご相談ください。スタッフ採用について相談したい、弊社のサービスについて興味があり話を聞きたいなど、小さなことでもしっかり対応いたします。

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