歯科助手に辞める人が多いのはなぜ?辞める理由を解説

2024.01.31

歯科助手を採用してもなかなか長続きせずに辞める人が多いことに悩んでいる医院長さまは多いのではないでしょうか。

本記事では、歯科助手が辞める理由として挙げられる給与や勤務時間、休日に対する不満や人間関係のトラブルとなどのさまざまな理由を解説します。離職を防ぎ、歯科助手に長期的に働いてもらう上で有効な対策にも言及するので、ぜひ参考にしてください。

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歯科助手の採用については以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。「歯科助手が採用できない理由【結論:歯科業界しか見えてないから】

歯科助手を辞める人が多い理由

歯科助手を辞める人が多い理由には、どのような理由が挙げられるのでしょうか。まず覚えておきたいのが、「助手」という名前が付くことから、比較的楽な仕事だと思って応募したものの、実際に働いてみると意外と大変だと感じて辞める人が多いという点です。

そのほか、歯科助手が辞めてしまう理由について詳しくご紹介するので見ていきましょう。

人手不足で忙しい

人手不足で忙しいという理由から、歯科助手を辞める人は少なくありません。次々に指示を出されて、目まぐるしく働くことを求められるうちに、歯科助手として働くことがストレスに感じられるようになり、最終的に辞めるという決断を下すに至ってしまうのです。歯科助手の負担が大きい歯科医院では、診察室や待合室を絶え間なく移動して作業をしなければならない状況になることもあります。多忙さが原因で辞職をする人が多い傾向は、歯科助手を採用する立場に立つ人が特に意識しておくべき事項です。

給料に不満がある

歯科助手が辞める原因として、給料に不満があるという理由も挙げられます。歯科助手は資格不要な仕事であることから、専門的な資格を持つ人が多数働く医療機関のなかでは、他の従業員と比べて給与面が低くなる傾向が見られます。しかし、医療機関で勤務する上で不可欠な知識を身につけるために業務時間外に勉強が必要となるケースもあるため、仕事に見合った給料がもらえないと不満を抱いた結果、辞めてしまう人が多数見受けられます。

休みが少ない

休みが少ないという点に不満を感じて歯科助手を辞めてしまう人もいます。歯科医院の場合、月曜日から金曜日までの週5日勤務の一般企業とは異なり、土曜日・日曜日にも診療を行っていることが多いです。歯科医院で働く場合は週休2日制ではなく、週休1日〜1. 5日程度になってしまうこともあります。休みの少なさは、歯科医師や歯科衛生士だけでなく、歯科助手にも該当します。特に人手不足の歯科医院では、年末年始やお盆にもまとまった休みが取れないこともあり、不満を感じる方が多いのでしょう。

労働時間が長い

歯科助手が辞める原因には、労働時間が長いことも関係しています。歯科医院はお昼の中休みが2〜3時間程度確保されているケースが多いですが、既定の時間の分きちんと休みが取れるわけではなく、実質的な労働時間が長くなってしまうケースが少なくありません。午前の診療が長引いてしまってお昼休みを取るタイミングが遅れることもあれば、午後の診療に向けて早めに準備をすることもあります。労働時間の長さが理由で辞めてしまうことがないよう、トップの立場に立つ歯科医院長自らが歯科助手の労働時間にも目を光らせることが大切です。

人間関係のトラブル

人間関係のトラブルも深刻な原因です。人間関係の悩みはどのような職場にもあるものですが、少人数制の歯科医院の環境では、特にそれぞれの従業員が密接にコミュニケーションを取って働くことが求められます。苦手と感じる人がいる場合、毎日働くことがストレスになってしまう可能性もあるでしょう。歯科助手や歯科衛生士には女性が多いため、女性同士の人間関係の築き方につまずいてしまい、仕事を辞めてしまうケースも見られます。

覚えることが多くて大変

歯科助手を辞めてしまう原因として、覚えることが多くて大変という理由も忘れてはなりません。歯科助手として働くには資格がいるわけではありませんが、医療機関で働くためにある程度の知識を吸収しておく必要があります。歯科医院で扱う医療機器や器具などは、日常生活では馴染みがないものです。未経験で歯科医院で働く場合、専門的な用語を一から覚えることが求められるため、その点に大変さを感じてしまい、1ヶ月以内に辞めてしまう人もいます。

歯科医師・医院長との相性が悪い

歯科医師や医院長から指示を出されて仕事をする歯科助手は、歯科医師や医院長との相性が好ましくないことにストレスを感じ、仕事を辞めてしまう傾向が強いです。歯科医師や医院長の指示の出し方に配慮が足りないことから、仕事がしづらくなったりこの人の下で働きたくないと感じたりして、退職する歯科助手も少なくありません。その他のスタッフとの人間関係は良好に築けていても、上司となる歯科医師や医院長との相性が良くなければ、仕事を辞める理由になり得ると理解しておきましょう。

教育体制が整っていない

歯科助手が辞める原因として、教育体制が整っていないという理由も挙げられます。歯科助手は無資格や未経験でも働ける仕事ですが、ある程度の専門的な知識なしには、円滑に業務を行うことは不可能です。医療機関という特殊な環境で働くのが初めての人の場合、安心して知識を身につけられる十分な研修制度が整っていないと、長く働き続ける自信がないと不安に感じてしまい、結果的に退職に至ってしまうケースも少なくありません。

立ちっぱなしできつい

歯科助手の仕事は基本的には立ち仕事です。歯科医院長や採用担当者の方は、立ちっぱなしできついことが歯科助手が仕事を離職する原因にもなることを認識しておきましょう。長時間立ちっぱなしで働く業務であることから、腰痛に悩まされている人も多いです。腰痛の症状が深刻化してヘルニアなどの症状を発症すると、立ち仕事をするのが困難になってしまい、歯科助手を辞めざるを得なくなってしまう可能性もあるでしょう。

違法行為に加担させられる

歯科助手のなかには、歯科助手がやってはいけない治療行為を指示され、違法行為に加担させられることに違和感を覚えて仕事を辞める人もいます。専門職の資格を持たない歯科助手は、業務で行える行為が限定されている職種です。しかしながら、人手不足に悩まされている歯科医院のなかには、本来的には歯科助手には認められていない医療行為を指示しているクリニックもあるようです。違法行為をすることに対する良心の呵責やストレスから、退職の決断を下す人もいます。歯科助手は、患者さんの口内に触れることはできません。違法行為は、歯科医師、歯科助手ともに罰せられる対象となるので絶対に指示しないようにしましょう。

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歯科助手に長く働き続けてもらうには?

歯科助手に長く働き続けてもらうには、どのような対策を取ることが求められるのでしょうか。上記で解説した歯科助手辞めてしまう理由を踏まえて、有効な対処法をいくつかご紹介します。

  • 福利厚生を充実させる
  • 給料を上げる
  • 違法行為をさせないよう徹底する
  • コミュニケーションを取る
  • 医院の治療方針や理念に共感してくれる人材を雇う

歯科医院を運営する立場に立つ医院長が率先して働きやすい職場環境を整えることで、スタッフの定着率を上げ、安心して働ける職場づくりを実現してください。

スタッフがすぐ辞めてしまうとお悩みの方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

すぐスタッフが辞める歯科医院の特徴10選|スタッフを辞めさせない方法とは

福利厚生を充実させる

歯科助手の定着率を高める上で有効な対策が、福利厚生を充実させることです。業務上多少大変なことがある職場でも、福利厚生面が万全に整っている職場であれば、同じ職場で長く働こうという気持ちになる人が多いものです。正社員だけでなく、パートで働く歯科助手に対しても、社会保険の加入を促進させるといった工夫をするようにしましょう。有給休暇が自由に取りやすい環境づくりを進めることも、満足度を高めることに結びつきます。

給料を上げる

歯科助手に長く働いてもらう上で役立つ方法としては、給料を上げることも挙げられます。先ほどもご紹介した通り、給与面での不満が退職の理由になっている歯科助手は少なくありません。資格なしで働く立場だからと言って安い給料で雇用しようとするのではなく、医療機関で働くスタッフとして責任感を持ってもらうためにも、給与面の改善を検討してみましょう。勤務年数や勤務状況に応じて、昇給をすることも重要です。

違法行為をさせないよう徹底する

歯科助手が辞める理由のなかでも、特に配慮したいのが違法行為への加担を負担に感じるという理由です。違法行為への加担は、信頼できる医療機関を経営する上では、あってはならないことです。歯科医院で働くすべての歯科医師に対して、歯科助手の業務範囲を正しく認識させて、決して違法行為をさせないように徹底してください。違法行為を指示されることのないクリーンな職場環境を整えることは、患者さんにとって安心できる歯科医院づくりを目指すことにもつながるはずです。

コミュニケーションを取る

積極的にコミュニケーションを取り、歯科助手と信頼関係を築くことも、離職を防ぐための大事なポイントです。歯科助手のなかには、立場的に遠慮してしまい、歯科医師や医院長に伝えたいことがあっても、伝えられずにいる人もいます。定期的に面談をする機会を設けて、職場に対する不満や働きづらさを感じる点をヒアリングすると良いでしょう。もちろん、日常的な業務で歯科助手に指示をするシーンできちんと気配りをすることも忘れないようにしてください。

医院の治療方針や理念に共感してくれる人材を雇う

長期的に働こうというモチベーションを維持してもらうには、採用する時点で治療方針や理念に共感してくれる人材を雇うことも大切です。通勤がしやすいから、というような安易な理由で応募した人材は、実際に働き始めて何らかの困難な局面に遭遇したときに挫折しやすく、早期離職を招きやすい傾向が見られます。歯科医院それぞれの治療方針や理念をしっかり理解して、そこで働くことに誇りを感じてくれるような人材を歯科助手として雇用することをおすすめします。

歯科助手の採用でお困りならデンタルHR総研

歯科助手の採用でお困りなら、デンタルHR総研にご相談ください。歯科の人材採用に特化したサービスを提供しており、歯科医院の人材採用に関わる業務を全面的に任せることが可能です。

患者さんの治療中は採用のことに煩わされることなく診療に集中したい、求人媒体求人広告を出してもなかなか応募してくれる人材がいない、採用してもすぐに辞められてしまう、というようなさまざまな悩みを抱えている歯科医院のニーズにお応えします。

初期費用・月額費用は0円

デンタルHR総研では、初期費用・月額費用が0円で利用できる完全成功報酬型のプランをご用意しております。どれくらいの成果が得られるかが分からずに不安に感じる場合でも、気軽に利用しやすいのではないでしょうか。求人にお金をかけても実際の採用に結びつかないという事態を防ぎたいと考えている方のニーズにもしっかりとお応えします。

医院のニーズに合わせた3つの料金プラン

デンタルHR総研には、上記で紹介した完全成功報酬型のプランを含めた3つのプランがあります。シンプルで分かりやすく料金体系になっているので、それぞれのプランの特性を把握した上で、個々の歯科医院に合った適プランを適切に選択できるはずです。

初期費用はどのプランに関しても無料、月額費用は0円〜8万円でプランによって料金が異なります。また、スタッフの採用時に支払う採用成功報酬は、安心の一律料金となっています。

アフターフォローも完備

アフターフォローが完備しているところも、デンタルHR総研を利用するメリットです。入職前だけでなく、入職後にも人材を適切にフォローする教育体制が整っているので、採用した人材が職場に定着しやすくなります。

また、早期退職返金制度があるので、万が一歯科助手が早期離職してしまった場合には費用が返金されるので安心です。「人材紹介サービスや求人サイトを利用して手数料を払って採用したのに、すぐに退職されてしまった。」とお悩みの方は、デンタルHR総研のアフターフォロー体制にご注目ください。

無料相談はお問い合わせフォームから受け付けております。ご相談はLINEでも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ

歯科助手の離職を防ぐには、まずは「なぜ歯科助手が辞めてしまうのか」という理由を理解する必要があります。歯科助手が辞める理由には、給与面や勤務体制、労働時間に対する不満もあれば、人間関係のトラブルもあります。退職を招きうる複数の原因を知り、福利厚生面や給与面の待遇を改善するなどの対策を講じるようにしましょう。実際に人材採用を進めるにあたっては、歯科の人材採用を専門的に手掛けるデンタルHR総研をぜひご利用ください。

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